褒めているつもりなのに、なぜかキョトン?
お座りができたときやトイレが成功したとき、あなたはどんな風に愛犬を褒めていますか?
私は最初の頃、愛犬が何かいいことをすると、嬉しくてつい長々と「すごーい!」「ママとっても嬉しいな〜、いい子だね〜」と語りかけて撫で回していました。
でも、愛犬の反応はイマイチ。
?という顔で首を傾げたり、逆に撫でられたことに興奮して遊び始めたり…。
せっかく褒めているのに、なんで伝わらないんだろう?と不思議に思っていたのですが、実は私の褒め方には、ワンちゃんにとって何に対して褒められているのか分からないという落とし穴があったんです。
私のように自己流で空回りしないために、愛犬の心にスッと届く褒め方の基本を見直してみましょう。
その「すごい!」を3秒後に言うと遅いかもしれません
トレーニングの世界で、行動と結果を結びつけて学習させるには、行動した直後、理想的には0.5秒〜1秒以内に褒める必要があると言われています。
例えば、トイレでおしっこができたとき。
用を足して、トコトコとリビングに戻ってきた愛犬を「えらいね!」と褒めても、ワンちゃんからすれば(リビングに戻ってきたことを)褒められたと勘違いしてしまうかもしれません。
これでは、トイレで排泄すること=良いことというルールがなかなか定着しないのです。
大切なのは、成功したまさにその瞬間に声をかけること。
お尻が地面についた瞬間、トイレシートの上でおしっこが出た瞬間。
間髪入れずに「いい子!」と声をかけることで、愛犬は「あ、今これをしたから褒められたんだ!」と明確に理解できるようになります。
恥ずかしがらずに女優になりきりましょう
タイミングと同じくらい重要なのが、声のトーンと表情です。
愛犬を褒める時は、普段よりも1オクターブ高い声を意識してみてください。
「Good!そう!えらい!」と、短く、明るく、ハッキリと。
そして表情も、満面の笑顔を作ります。
最初は近所の人に聞かれたら恥ずかしいなと思うかもしれませんが、ここは愛犬のため、女優になりきって大袈裟なくらいに表現するのが正解です。
逆に、叱る時や指示を出す時は、低く落ち着いた声を使う。
このメリハリがあることで、ワンちゃんは飼い主さんの感情をより敏感に察知できるようになりますよ。
おやつだけじゃない?3つのごほうび使い分け術
褒めるというと、つい毎回おやつをあげたくなってしまいますが、実はおやつだけがごほうびではありません。
状況に合わせて、3つのごほうびを使い分けるのが上級者のテクニックです。
- フード・おやつ(最強の報酬)
新しいことを覚える初期段階や、苦手なことを克服する時には、やはり食べ物が一番のモチベーションになります。
ただし、あげすぎは肥満のもと。
一粒を小さくちぎって回数を稼ぐのがコツです。 - 言葉とスキンシップ(日常の報酬)
一度覚えたコマンドの定着や、日常のちょっとした良い行動には、いい子!という言葉と、優しく撫でることをごほうびにします。
喉の下や耳の後ろなど、愛犬が喜ぶポイントを撫でてあげましょう。 - おもちゃ・遊び(アクティブな報酬)
来い(呼び戻し)の練習など、元気よく動いた後には、ボール投げや引っ張りっこをそのままごほうびにします。
戻ってきたら楽しい遊びが待っていると学習させるのに効果的です。
最終的には、おやつがなくても飼い主さんの笑顔と言葉だけで喜べるようになるのが理想です。
少しずつおやつの頻度を減らし、ランダム(3回に1回など)にあげるようにすると、ギャンブル性が生まれて、逆に行動が強化されるとも言われています。
褒め上手へのチェックリスト
最後に、あなたの褒め方が愛犬にしっかり届いているか、チェックしてみましょう。
- 行動した直後に褒めていますか?
時間が経ってから褒めても、愛犬には伝わりません。
今だ!という瞬間を逃さない観察力が大切です。 - 声のトーンは明るく・高くなっていますか?
いつもの話し声と同じになっていませんか?
ワンちゃんが尻尾を振って反応する声色を探してみてください。 - 名前を叱る言葉とセットにしていませんか?
「コラ! 〇〇!」と名前を呼んで叱ってばかりいると、名前を呼ばれること自体が嫌なこと(罰)になってしまいます。
名前を呼ぶときは、必ず良いこととセットにして、名前=呼ばれると嬉しい合図にしてあげてください。
褒めることは、愛犬への大好きを伝える最高のコミュニケーションです。
上手に褒められるようになると、愛犬は「次はどうしたら褒めてもらえるかな?」と自ら考えるようになり、二人の絆はもっと深まっていきます。
ぜひ今日から、女優気分で明るくいい子!と伝えてあげてくださいね。
