「遊ぼう!」の合図だと分かっていてもやっぱり痛い…
天使のように可愛い寝顔を見ている時は幸せなのに、目が覚めた途端に怪獣のように暴れだし、鋭い乳歯でガブッ!
初めて子犬を迎えた時、私の手や腕はいつも生傷が絶えませんでした。
ダメ!と言っても尻尾を振って喜び、余計に興奮して噛みついてくる愛犬を見て、「私のしつけ方が悪いのかな?」「このまま凶暴な犬になったらどうしよう」と、本気で落ち込んだ夜もありました。
でも、安心してください。
子犬の甘噛みは、攻撃性からくるものではなく、成長過程で必ず通る学習とコミュニケーションの手段なんです。
特に生後数ヶ月の子犬は、歯の生え変わりで歯茎がムズムズしていたり、「ねえ、こっちを見て!」という遊びへの誘いだったりと、噛むことには彼らなりの理由があります。
とはいえ、痛いものは痛いですし、エスカレートさせないためには人の手足は噛んではいけないものと教えてあげる必要があります。
私が試行錯誤の末にたどり着いた、お互いにストレスをためない対処法をご紹介しますね。
「痛い!」と叫ぶのは逆効果?正しい無視のルール
甘噛みされた瞬間、つい反射的に痛いっ!と高い声を出したり、手を素早く引っ込めたりしていませんか?
実はこれ、ワンちゃんにとっては逆効果になってしまうことが多いんです。
高い声は興奮した鳴き声に聞こえ、手をヒラヒラ動かすのは獲物が逃げる動きに見えてしまい、「やった!遊んでくれている!」と勘違いさせてしまいます。
心を鬼にして行うべきは、徹底的な無視とクールダウンです。
噛まれた瞬間に、遊びを強制終了するのがポイントですよ。
- 低い声で短く合図する
噛まれた瞬間に、低く落ち着いた声で痛いまたはダメと一言だけ言います。
名前を呼んだり、長々と説教したりする必要はありません。 - その場から立ち去る(無視する)
合図の直後、スッと立ち上がって部屋を出て行きます。
もし部屋を出るのが難しければ、壁の方を向いて腕組みをし、愛犬と視線を合わせないようにして銅像になりきります。 - クールダウンの時間を作る
1分〜2分程度、愛犬が落ち着くまで放っておきます。
噛んだら、大好きな飼い主さんがいなくなって楽しい時間が終わると学習してもらうためです。
最初は心が痛みますし、足元でワンワン呼ばれると戻りたくなりますが、ここは我慢のしどころです。
噛んでも良いことは何一つ起きないと理解してもらうことが、解決への一番の近道になります。
噛みたい欲求を解消するおもちゃ
噛んではダメと教えるのと同時に大切なのが、これなら噛んでもいいよという正解を用意してあげることです。
ただ禁止するだけでは、歯茎のムズムズや遊びたい欲求の行き場がなくなってしまい、ワンちゃんもストレスが溜まってしまいますよね。
手が近づいてきたな、と思ったら、噛まれる前にサッと噛んでもいいおもちゃを口元に差し出してみてください。
このとき、手を噛まれるリスクを減らすために、少し長さのあるロープ状のおもちゃなどを使うのがおすすめです。
そして、愛犬が手ではなくおもちゃを噛み始めたら、「そう!いい子だね!」と褒めてあげてください。
人の手はつまらないけど、おもちゃを噛んだら褒めてもらえるし、楽しい遊びが続くと覚えてもらうのです。
- エネルギーを発散させていますか?
甘噛みがひどい時は、運動不足で体力が有り余っていることが多いです。
引っ張りっこ遊びなどでしっかりエネルギーを使わせてあげると、満足して噛む頻度が減ることもあります。 - 眠くてグズっていませんか?
人間の子供と同じで、眠くなると不機嫌になって噛むことがあります。
興奮がおさまらない時は、静かにケージに入れて休ませてあげると、コテっと寝てしまうことも多いですよ。
甘噛みは、子犬時代だけの期間限定の悩みであることがほとんどです。
今は傷だらけの手を見てため息が出るかもしれませんが、根気よくダメと正解を繰り返していけば、必ず落ち着く日がやってきます。
いつか「あんな時期もあったね」と懐かしく話せる日が来ることを信じて、焦らず向き合っていきましょうね。
