狭いところに閉じ込めるなんて、可哀想?
ワンちゃんを迎える準備をする中で、一番スペースを取るのがケージ(サークル)ですよね。
私も最初は、金属製の柵を見てなんだか動物園の檻みたいで、閉じ込めるのが可哀想だな…と少し罪悪感を感じていました。
でも、それは人間目線の思い込みだったと、後になって気づきました。
犬の祖先はもともと、狭くて暗い穴倉で暮らしていた動物です。
四方を囲まれた薄暗い場所は、彼らにとって閉じ込められる場所ではなく、外敵から身を守り、誰にも邪魔されずに眠れる最強の安心基地なんですよね。
もしケージがなくて部屋全体がフリーだと、小心者のワンちゃんは「この広い部屋全体を僕が守らなきゃ!」と気を張り詰めてしまい、かえってストレスを抱えてしまうこともあります。
愛犬がリラックスしてスイッチをオフにできるマイホームを用意してあげることが、ケージ選びの本来の目的です。
私の失敗談も含めて、今回は長く愛用できる快適なケージの選び方をご紹介します。
サイズ選びの落とし穴
狭いと可哀想だからと、最初から部屋いっぱいの大きなサークルを用意する方がいますが、実はこれがトイレ失敗の原因になることがあります。
ワンちゃんはきれい好きなので、寝床とトイレを離したいという本能があります。
ですが、あまりにも広すぎるスペースだと、どこが寝床でどこがトイレなのか認識しづらくなってしまい、あちこちで粗相をしてしまうのです。
理想的なサイズは、トイレトレーとベッドを置いても、少し歩くスペースがあり、ワンちゃんが中でくるっと回れる程度の広さです。
最初から大きすぎるものを買うよりも、成長に合わせてレイアウトを変えられるタイプが便利ですよ。
見た目だけじゃない!機能で見る比較リスト
デザイン性重視で木製のおしゃれなケージを選んだら、歯の生え変わり時期にガジガジに噛まれてボロボロに…というのは、私の実体験です(泣)
素材や機能にはそれぞれ一長一短があります。
ライフスタイルに合わせて、何を優先するか決めておくとスムーズです。
- 木製(インテリア重視)
家具に馴染みやすく、部屋の雰囲気を壊しません。
ただし、水分に弱いのでおしっこが染み込むと臭いが残りやすく、噛み癖のある子は柵を破壊してしまう可能性があります。
噛み防止のカバーがついているものを選ぶと安心です。 - 金属製(実用性重視)
丈夫で丸洗いができ、衛生的です。
見た目は冷たい印象になりがちですが、最近はホワイトやブラウンなど塗装されたおしゃれなものも増えています。
噛んでも壊れにくいので、パワフルな子におすすめです。 - 屋根あり vs 屋根なし
最初は圧迫感がないからと屋根なしを選びがちですが、トイプードルやジャックラッセルテリアなどは驚異的なジャンプ力で飛び越えて脱走することがあります。
また、地震の際に落下物から愛犬を守るシェルターの役割も果たすので、私は断然「屋根あり派」です。
後付けできるタイプを選べば間違いありません。 - トレーの引き出し機能
これは絶対に外せないポイントです!
床のトレーを手前に引き出せるタイプだと、ケージを解体しなくても丸洗いができるので、掃除のハードルが劇的に下がります。
特にドアの開き方も重要です。
開き戸(手前に開くタイプ)は、開けっ放しにする時に場所を取りますが、スライドドアなら省スペースで、人が通る邪魔になりません。
置き場所チェックリスト
どんなに良いケージを買っても、置く場所が悪ければ愛犬は休まりません。
リビングの隅っこが良いとは言われますが、具体的にどんな場所がNGなのか、設置前に確認しておきましょう。
- テレビやスピーカーのすぐ横ではありませんか?
犬の聴覚は人間の数倍です。常に大きな音がする場所はストレスになります。 - エアコンの風が直撃していませんか?
直接風が当たり続ける場所は、体調不良やドライアイの原因になります。
風向きを調整するか、ケージカバーで風を遮れるようにしてあげてください。 - 直射日光が当たり続けていませんか?
窓際は日向ぼっこに良さそうですが、夏場はケージ内がサウナ状態になり、熱中症のリスクがあります。
時間帯によって日が当たりすぎない場所を選びましょう。 - 人の出入りが激しいドア付近ではありませんか?
ドアが開くたびに誰か来た!?と警戒してしまい、熟睡できません。
家族の気配は感じるけれど、人の動線からは少し外れている部屋の角(壁際)が、犬にとって最も落ち着く特等席です。
ケージは、愛犬が一生のうちで多くの時間を過ごす大切なプライベート空間です。
「ここにいれば安心」と思える場所にしてあげることで、お留守番の不安も軽減され、精神的にも安定した子に育ちます。
ぜひ、愛犬目線で最高のマイホームを整えてあげてくださいね。
