ブラシを見た瞬間、逃げていきませんか?
「さあ、ブラッシングしよう!」とブラシを手に取った瞬間、さっきまで足元にいた愛犬がササッとソファの下に隠れてしまう…。
これ、犬を飼い始めた方あるあるではないでしょうか?
毛玉ができたら大変だからと必死になって、嫌がる愛犬を押さえつけてブラシをかけようとし、余計に嫌われてしまう悪循環。
なんで大人しくさせてくれないの?と、悲しくなったこともあります。
でも、ブラッシングは本来、ただ毛をとかすだけでなく、愛犬とのスキンシップであり、皮膚の異常を早期に見つけるための健康診断の時間でもあります。
私がトリマーさんに教わって楽になった、無理のないケアのコツをお話ししますね。
理想は毎日。でも3日に1回でも大丈夫
ブラッシングは毎日しましょうとよく本には書いてありますよね。
もちろん、それが理想的ではあるのですが、仕事や家事で忙しい中、毎日完璧にこなすのは正直しんどい日もあります。
真面目な飼い主さんほど今日できなかった…と落ち込んでしまいがちですが、そこまで気負わなくても大丈夫ですよ。
ただし、換毛期(毛が生え変わる時期)の柴犬や、毛が細くて絡まりやすいトイプードルなどは、放っておくとすぐに毛玉や皮膚トラブルの原因になってしまいます。
そんなときは、全身を完璧にやらなきゃと思うのをやめて、今日は背中だけ明日はお尻周りと、パーツごとに分けて短時間で済ませるのが長続きの秘訣です。
毛質で変わる!持っておきたい基本の3神器
ペットショップにはたくさんのブラシがありますが、実は犬種や毛の長さによって使うべき道具が全く違います。
まずは、基本となる3つのアイテムの特徴を知っておきましょう。
スリッカーブラシ(くの字型のピンがついたブラシ)
最もポピュラーなブラシです。
トイプードルやポメラニアンなど、毛が長くふわふわした犬種の毛玉取りや抜け毛除去に最適です。
ただし、ピン先が少し尖っているので、ガリガリと強く肌に当てないように優しく使うのがコツです。ソフトタイプを選ぶと初心者さんでも安心ですよ。
ラバーブラシ(ゴム製の柔らかいブラシ)
フレンチブルドッグやパグ、チワワなどの短毛種におすすめです。
ゴム製なので肌を傷つける心配が少なく、マッサージ効果も抜群。
撫でるように使うだけで面白いほど抜け毛が取れるので、ブラッシングが苦手な子の練習用としても優秀です。
コーム(金属製のくし)
スリッカーブラシでとかした後の仕上げに使います。
ブラシでは取りきれなかった細かなもつれや、脇の下・耳の後ろなどの隠れた毛玉をチェックするのに欠かせません。
これがスッと通れば、完璧にブラッシングできた証拠です。
もし、愛犬がブラシを痛がるようなら、ブラシのピン先が皮膚に当たって痛いのかもしれません。
そんなときは、先端が丸く加工されたものや、豚毛などの柔らかい素材のものに変えてみるだけで、急に大人しくなることもありますよ。
ブラッシングを幸せな時間にするチェックリスト
道具がそろったら、あとはリラックスして行うだけです。
無理やり押さえつけるのではなく、ブラッシング=いいことがあると覚えてもらうことが大切です。
私が実践している嫌がらせないための工夫をチェックリストにしました。
- ご褒美を用意していますか?
終わった後だけでなく、ブラシを見せただけでもオヤツをあげて、ブラシ=オヤツの方程式を作ってしまいましょう。 - 高い台の上で行っていますか?
床の上だと逃げ回りやすいですが、トリミングテーブルのような少し高い台に乗せると、観念して大人しくなる子が多いです。 - 耳の後ろや脇の下をチェックしましたか?
ここは摩擦で毛玉ができやすい要注意ゾーン。優しくとかしてあげてください。 - 皮膚の状態を見ましたか?
毛をかき分けた時に、赤みや湿疹、ノミのフンなどがないか、ついでにチェックしましょう。
最初は1分でも、できたら大げさなくらい褒めてあげてくださいね。
飼い主さんの手が愛犬の体を優しくケアする時間は、信頼関係を深める魔法の時間です。
焦らずゆっくり、気持ちいいポイントを探してあげてください。
